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植藤造園
春の記録
2012.4.9

願はくは花のもとにて春死なむ その如月の望月の頃

土曜日は満月でした。
月と祇園枝垂桜が織りなす、美しい情景に出逢いました。

土曜日の夜、会長に「満月とあの桜を撮れないか」と言われました。
諸条件さえ分かれば撮れますが、私はその「諸条件」が分かりませんでした。
そんな時に役にたつのが「暦」の本です。
植藤造園には、会長が「暦」と一言発すると、登場する本があります。
東京神宮館が出している本で、暦に関する様々な情報が載っています。
例によって会長が「暦」と仰ったので、出してみると、
そこには毎日の太陽と月の出入りの時間まで掲載されていました!
なんて便利な本なのでしょう。
そこに会長の長年の勘が加わり、おおよその時間を指定されて撮影したものが
この写真です。

願はくは花のもとにて春死なむ その如月の望月の頃

西行法師の有名な歌で、会長がよく引用するものです。
撮影をしながら、ふと思い出されました。
満月と桜。
旅を続けた西行が見た桜と望月は、どんな景色だったのでしょう。
どんな時にこの歌を詠まれたのでしょう。

色々な想像が膨らみ、楽しいものです。
まだ朝晩は冷え込みますが、こんな美しい景色には中々出逢えません。
この情景を写真で残すことに私は力を込めましたが、
西行は900年前に詩でその情景を残したのでしょう。
㈱植藤造園 設計 ブログ担当者

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